木造住宅は火事に強い!?

こんにちは。スタッフの宮林です。

今年は秋になってもなかなか気温が下がらない日々が続いていましたが、いよいよ暖房器具の出番が近づいてきました。
こうなると心配なのは「火事」。11月9日からは全国秋の火災予防運動も始まります。
皆さん、大事な命と財産を守るために、しっかり「火の用心」をお願いします。

ところで。
住宅には木造、鉄骨造、RC(鉄筋コンクリート)造とありますが、「木造住宅は燃えやすい」と思っていませんか?
実は木造住宅は火事に強いと言われています。
これは、火事が起きた時に、燃えて崩れるまでの時間がかなり長いという特性があるためです。

同じサイズの木と鉄に、住宅と同じような荷重をかけながら燃やすと、鉄は5分後には強度が半分以下になります。
さらに10分後には元の強度の20%程度になり、荷重で曲がってしまいます。

一方、木は10分間燃やし続けても表面が炭化するだけで内側までは燃えず、80%程度の高い強度をキープするんです。
燃えた木の表面が炭化すると、それがバリアのような役目をはたして、炎のダメージが内側に到達しにくくなるためです。
このため、万が一火事になっても木は長い時間強度を保つことができ、避難に時間がかけられます。
また崩れ落ちる前に消火できれば、被害も小さく抑えられます。

さらに、木造住宅は火事になっても有毒ガスの発生が比較的少なく、逃げる途中で意識を失うような事態になりづらい特性もあります。

ただ、木造住宅がいくら火事に強いといっても、木材が炭化するほどの火事が起きてしまったら、その後住み続けることは難しいですよね。
これから家を建てる人は、なるべく火事に強い家を建てること。最近では火を使わないIH調理器具やオール電化の家も人気です。
もちろん火事に遭わないよう、火の取り扱いに十分気を付けることが大切です。

万が一の火事でも家族を守ってくれる木造住宅。
もう一度見直してみてくださいね。

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